ミシン縫い

デニム生地をミシン縫いするコツ

デニム

厚みに対する小技

ジーンズの裾直しは厚い部分を縫うため、ミシンにもパワーが必要です。 ミシンは少しずつ厚くなる分には縫えますが、急に厚くなる場合は針が折れたり乗り越えられなくて縫えなくなることがあります。 どうにも厚すぎてうまくいかない場合は、ペンチでギュっと挟んで生地を柔らかくして、同時に生地に癖をつけてしまいましょう。 同じようなやりかたで、重ねたところを木製の小槌や金槌で叩いて潰す方法もあります。 こうすることで生地を薄くし、折り目の癖も付くので縫いやすくなるのです。 そのままでは上手にミシンで縫えない場合のため、このテクニックを覚えておきましょう。

縫い始め

縫い始めはジーンズの内側から、すなわちミシンの縫い重なりが見えない部分から縫うのがコツです。 ほとんどの場合は生地が厚くなっているところ、ステッチがかかっている部分が内側になっています。 縫い始めはその生地が重なっている部分の少し前からスタートし、裾を1周回って重なりを乗り越えて縫い止めとなります。 なぜそうするのかというと、厚いところは糸がほころびやすく、また擦れやすい部分なので、2度ステッチがかかるようにするためです。 ただ2度も困難な厚い部分を乗り越えなくてはならないので少し大変です。

裾の色落ち

ジーンズを履いていると裾の部分が斜めに色落ちがする場合があります。これは上手に裾直しがされていないことが原因です。 よく見ると縫い目がずれているので、そういう状態になってしまうのです。こうならないためにもジーンズの縦の縫い目を出来るだけ揃えるようにして縫いましょう。 縫いはじめを一番厚くなっている部分からスタートすることで、縫い目を上手に揃えやすくもなります。 一番ずれやすい部分を揃えることが出来ますし、ショップでの裾直しも多くの店がこの方法を取り入れています。